テニス肘は骨の故障にあらず

ピアノを一生懸命に練習しきすぎて、肘が痛くなったことはありませんか?

ひじの痛みには外側が痛む場合と内側が痛む場合があり、肘の外側が痛むのを「野球肘」、内側が痛むのを「テニス肘」と分けて呼ばれることがあるようです。

ピアニストにとって関係ないと思われるかもしれませんが、テニス肘(野球肘)は、けっしてテニスプレーヤー(スポーツプレーヤー)だけのものではなく、テニスをしたときに痛みが出やすいので、通称としてこの名前が付けられたのです。

‟~肘”という名前がつくので、骨が原因で痛みが生じていると思っているかたも少なくないと思います。「テニス肘」、「野球肘」の正式名称はそれぞれ、「上腕骨外上顆炎」、「上腕骨内上顆炎」と言います。

ただ、この名称を聞いても骨が原因のように思えてしまうのが、厄介なところです。

実は、「上腕骨外(内)上顆炎」は、骨が原因ではなく筋肉の炎症による痛みなのです。

テニスプレーヤーもベースボールプレイヤーもピアニストも、同じ動作を繰り返し、筋肉を酷使することで、筋肉疲労を起こした結果、痛みが生じやすいという点では同じといえるでしょう。

もし、あなたが腕に何らかの違和感を抱えているのなら、ピアノを弾く際の肘をはじめ、手首、指などあらゆる関節や筋肉との連動(連携)を意識しながら進めることで、身体の不調を改善することができるはずです。

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