ピアノという楽器を知ることの大切さ

ピアノの種類

ピアノと言ってもグランドピアノ、アップライトピアノ、電子ピアノなどありますが、

あなたは、まず、どのピアノが頭に浮かびますか?

ひと括りに呼ばれる「ピアノ」ですが、それぞれ構造が異なります。

  • グランドピアノ

アクションは横(鍵盤と弦、ハンマーが水平)に配置されています。大きな共鳴箱と水平に配置された弦により、豊かな響きが生まれます。鍵盤を押すと、アクションの構造から、ダンパーとハンマーへ伝達されてダンパーが上がり、ハンマーは素早く元の位置に戻ります。ハンマーが弦を叩くことによって音が発生します。

同音連打が得意で、1秒間に14回の打鍵が可能です。

  • アップライトピアノ

グランドピアノのアクションが横(鍵盤とフラット)になっているのに対し、アップライトは鍵盤とアクションが垂直に配置されています。弦は縦に張られており、弦の前面のハンマーが動くことにより音が出るしくみです。 アクションの構造上、グランドピアノのハンマーは重力の助けがあり、機敏に反応できますが、アップライトピアノは鍵盤に対して垂直に配置されたアクションのため、ハンマーの戻りに少し時間がかかります。

同音連打はグランドピアノの半分ほどで、1秒間に6〜7回可能です。

また、アップライトピアノは奥行きの短く壁に背をつけて置くことができるため、小スペースに設置することが出来ます。

  • 電子ピアノ

ピアノという名前がついていますが、前者2つのピアノとは似て非なるもので、タッチによって音色はほぼ変化せず、音声合成技術によって電子回路から発生する信号をスピーカーから音として出して演奏します。このため「電気製品」に分類されています。

音が簡単に出て、更に自動伴奏や色々な音色に変化させて演奏が可能な機種もありますが、前記2つのピアノのように倍音(響き)はありません。3つの中で最も省スペースで設置可能であることや近年の住宅事情などで、重宝されているピアノです。

効率よくピアノを弾くために

ピアノという楽器の上達を目指す場合や、情操教育として生涯に亘ってピアノ楽しむために習うのであれば、アップライトピアノやグランドピアノを選ぶことをお薦めします。

ピアノを愉しく弾けるようになるためには、鍵盤のコントロールを学び、倍音によって発生する楽器の振動を身体で感じながら、自らが心地よいと思える演奏ができるようになることが、第一に目指す目標になるかと思うからです。一度身に付けた感覚は、自転車に乗る方法を体得したときのように、ピアノ生涯の宝になるはずです。

例えば、

習字を習うのに鉛筆を使いますか?

残念ながら「とめ」「はね」「はらい」の練習はできませんよね。

幼児で指の力が弱く、却ってアップライトやグランドピアノでは指や身体に負担がかかりすぎてしまう、といった場合は、短期間であれば電子ピアノの使用もありかもしれません。

しかしながら、少しでもピアノで音楽性を養いたい場合や、生涯ピアノを楽しみたい場合は、できるだけ早いうちに無駄な癖がついていない段階でアップライトかグランドをお勧めします。

勿論、電子オルガンやDTM(Desk Top Music)などを極めようとする人ならば、電子ピアノは選択肢に入るでしょう。

ピアノの解説 おすすめ

最近では、インターネットの発達により、世界の情報が自宅に居ながらにして取得できるようになり便利になりました。

その中で、ウィーンで活動していらっしゃるピアノ調律師さんが発信している動画の紹介です。

としチャンネル Toshi Channel

実際のグランドピアノのアクション模型を使い、調律師さんならではの視点で分かりやすく丁寧に解説されているため必見です。

お問い合わせ

    You cannot copy content of this page ✘