音楽にも文節があるのはご存じですか?
まず、日常会話をする際に、
例えば、「私は今朝早起きして始業時間に間に合うように電車に乗りました」
という文章があるとします。
この際に、
私は、今朝、 早起きして、~ と、ひとつずつ単語に区切って話をすると何を言いたいのか通じにくくなるばかりか、聞いている人は、じれったくなりますね。
普段私たちは、伝えたい事柄が的確に伝わるように無意識に「文節」(文を実際の言語として不自然でない程度に区切った最小の単位)にまとめて話しをしています。
文章を読む際にも文節で区切って読んでいますね。
なぜか、普段、無意識に会話しているのに音楽になると途端に出来なくなっていませんか?
文章と同じ要領で音楽に置き換えさえすれば良いのです。
先生から「歌って~」という指導を受けたことがありますか
大概、その際に先生が意図することは、
1.実際に楽譜のメロディを歌う
2.単語(音符)の羅列ではなく最低限、文節(フレーズ)を一つの単位としてひとまとめに弾く
3.楽譜の中から文節を見つけて、会話するのと同じように抑揚をつけて弾く
その際、楽譜に表記されている楽語や音の高低をチェックし音脈(文脈)が通じるように弾く
文節(フレーズ)を意識することが求められています ❕
ここで、単純に楽譜に書いてある音をひとつひとつ音読するのではないのです。
文章でいう‟文を実際の言語として不自然でない程度に区切った最小の単位” が
音楽でいうところのフレーズ(文節)に相当します。
新しい曲に取り掛かる際に、すぐにピアノを弾いていませんか?
まず音を出してとりあえず弾いていませんか?
この方法で練習を始めてしまうと上達が遠のくといっても過言ではありません。
これ、一番やってはいけないことなのです✖
新しい曲を決めて楽譜を手にしたときに注意して欲しい大切なことがあります。
早く弾きたくなる気持ちは理解できるのですが、、、、
弾き始める前に最低限以下のチェックを
1.曲の題名、拍子、調性、テンポを確認
2.形式(2部形式、3部形式など)を確認
3.音型(図形)音の高低、パターンを確認
同じ個所には色を付けて目視できるようにしておくと尚可。
これは、初見力を高めるにも役立ちます。
無論、上級者やピア二ストを目指す人達であれば、更に作曲家の意図を反映して演奏すること必須の要素になってくるとは思いますが、初歩の段階では最低限では、音楽の文節(フレーズ)が理解できれば十分だと思います。
学習用に複数の楽譜をコピーして用意しておく
レッスンに通っているかたは、師事している先生が指定した楽譜を購入し、まっさらの楽譜に先生が書き込んだり、自らレッスンで学習したことを書き込みしたりして使用しているかと思います。
でも、書き込みを重ねていると何を書いていたのか分からなくなってしまうことはありませんか。
解決方法のひとつとしては、レッスン前の綺麗な状態の楽譜のコピーを複数枚とり、自らの学習用と、レッスン用に分けておくことをおすすめします。(注意:楽譜には著作権が存在しますので、コピーする場合は、著作権フリーのものか、もしくは自ら購入した楽譜で自身の学習用に限定してくださいね)
おとなピアノ教室1st.では、丁寧に分かるまで指導しますので、演奏力が伸び悩んでいる方やワンランク上の演奏を目指している方は、ご相談ください。