テニス肘は骨の故障にあらず?

ピアノを一生懸命に練習しきすぎて、肘が痛くなったことはありませんか?

ひじの痛みには外側が痛む場合と内側が痛む場合があり、肘の外側が痛むのを「野球肘」、内側が痛むのを「テニス肘」と分けて呼ばれることがあるようです。

ピアニストにとって関係ないと思われるかもしれませんが、テニス肘(野球肘)は、けっしてテニスプレーヤー(スポーツプレーヤー)だけのものではなく、テニスをしたときに痛みが出やすいので、通称としてこの名前が付けられたのです。

‟~肘”という名前がつくので、骨が原因で痛みが生じていると思っているかたも少なくないと思います。「テニス肘」、「野球肘」の正式名称はそれぞれ、「上腕骨外上顆炎」、「上腕骨内上顆炎」と言います。

ただ、この名称を聞いても骨が一番の原因のように思えてしまうのが、厄介なところです。

実は、「上腕骨外(内)上顆炎」は、骨が原因といより、肘関節を結合している靭帯への過剰な負荷による靭帯損傷が第一の原因として挙げられます。

二番目の原因は、橈骨頭と上腕骨小頭が圧迫され、関節軟骨が剥がれてしまう状態(離断性骨軟骨炎)がありますが、このページにいらしている方は、”おとなのピアノ~”もしくは、”テニス肘”と検索して辿り着いた方だと思いますので、二番目の原因は小中学生に多い事例で、大人である皆さんには当てはまらないことと思いますので、ここでは割愛します。

テニスプレーヤーもベースボールプレイヤーもピアニストも、同じ動作を繰り返し、局所に過剰負荷がかかりすぎたための痛みであるという点では同じといえるでしょう。

もし、あなたが腕に何らかの違和感を抱えているのなら、

①ピアノを弾く際の肘の使い方、手首、指などあらゆる関節や筋肉との連動(連携)を意識する

②身体の一部にかかる負荷を分散すること

などを普段の練習に取り入れていくことで不調を改善することができるはずです。

当教室「おとなピアノ教室1st.」においては、不調を抱えた方へ、レッスン時に演奏時の不調を改善する方法をお伝えさせていただきます。あなたの不調改善の手助けができれば幸いです。

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